電車結び - ライン同士をつなぐ最も簡単なノット
電車結び - ライン同士をつなぐ最も簡単なノット
電車結び(トレインノット)は、2本のラインを結束するノットの中で最もシンプルな方法です。名前の由来は、2つの結び目が締め込むときに電車のように互いに近づいていく様子から。正式にはダブルユニノット(Double Uni Knot)とも呼ばれ、ユニノットを2つ組み合わせた構造になっています。
結束強度は60〜70%と他のノットに比べて控えめですが、覚えやすさと結びやすさは随一。PEラインにリーダーをつなぐ場合の入門ノットとして、多くの釣り人が最初に覚えるライン同士の結束方法です。
結び方
Step by Step
2本のラインを重ねる
結束したい2本のラインを、10〜15cmほど重なるように平行に並べます。例えばPEラインとフロロカーボンリーダーを結ぶ場合、PEラインの先端側とリーダーの先端側が互いに反対方向を向くように重ねてください。重ね合わせた部分を左手の親指と人差し指でしっかり押さえます。
片方のラインでユニノットを結ぶ
まず右側のラインの先端(タグエンド)で、もう一方のライン(本線B)を巻き込むようにループを作ります。そのループの中にタグエンドを通しながら、本線Bに3〜5回巻きつけます。これはユニノットと同じ動作です。巻きつけたら軽く締めて仮止めします。ガチガチに締め込むのはまだ待ってください。
もう片方のラインでも同じことをする
今度は左側のラインの先端で、同じようにもう一方のラインを巻き込みながらユニノットを結びます。巻きつけ回数は先ほどと同じ3〜5回にします。PEラインの場合は5〜8回に増やしてください。PEラインは滑りやすいため、巻き数を多くすることで抜けを防ぎます。
ラインを湿らせる
両方の結び目の周辺をしっかり湿らせます。電車結びは締め込み時に2つの結び目が滑りながら近づくため、乾いた状態では摩擦熱でラインが傷みやすくなります。
両方の本線を引いて締め込む
2本のラインの本線側(タグエンドではない方)をそれぞれ持ち、ゆっくりと左右に引っ張ります。すると2つの結び目が「電車」のようにスライドしながら中央に近づいていき、最終的にぶつかって止まります。しっかりと力を入れて、2つの結び目が完全に密着するまで引いてください。
余りラインをカット
両側のタグエンドを結び目から2〜3mm残してカットすれば完成です。
コツ・よくある失敗
TIP
PEラインとリーダーのように太さが異なる2本を結ぶ場合、細い方(PEライン)の巻き数を多くします。PEは8回、リーダー側は4回が目安です。太さが同じライン同士なら、両方とも4〜5回で統一してください。
TIP
締め込み時に2つの結び目がスムーズに滑らない場合は、湿らせが足りないか、巻きつけがきつすぎる可能性があります。仮止めの段階では軽く締める程度にとどめ、最終締め込みで力を入れるようにしましょう。
WARNING
電車結びは結び目が2つ並ぶため、FGノットに比べて結び目が大きくなります。ガイドの小さいロッドでは、キャスト時に結び目がガイドに引っかかってトラブルの原因になることがあります。頻繁にキャストを繰り返す釣りでは、FGノットの習得を検討してください。
よくある失敗パターン
- 巻きつけ方向が同じ:2つのユニノットの巻きつけ方向を同じにすると、締め込み時に結び目がうまく噛み合いません。それぞれのユニノットは自然に巻けばOKで、意識的に方向を合わせる必要はありません
- 結び目が離れたまま:締め込みが不十分で、2つの結び目の間に隙間が残っている状態は非常に危険です。力を入れて完全に密着させてください
- PEラインの巻き数が少ない:PEラインは表面が滑りやすいため、3回程度ではすっぽ抜けることがあります。必ず5回以上巻いてください
使い分けガイド
| ノット | 結束強度 | 難易度 | 結び目サイズ | 現場での結びやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 電車結び | 60〜70% | 簡単 | やや大きい | 非常に良い |
| FGノット | 90〜100% | 中級 | 極小 | 慣れが必要 |
| SCノット | 85〜95% | 中級 | 小さい | 良い |
| トリプルエイトノット | 75〜85% | 簡単 | 大きい | 非常に良い |
電車結びは**「ライン同士を結ぶ入門ノット」**として最適です。釣りを始めたばかりで、PEラインにリーダーをつなぐ必要があるなら、まずは電車結びから始めてください。
ただし、結束強度が60〜70%にとどまるため、シーバスやショアジギングなど負荷の高い釣りでは力不足です。電車結びに慣れたら、次のステップとしてFGノットの習得を目指しましょう。FGノットは結束強度90%以上で結び目も極小。ステップアップ先として最も実用的な選択肢です。
また、電車結びはライン切れ時の応急処置としても優秀です。現場で手早くラインを復旧できるため、FGノットを覚えた後も「保険のノット」として引き出しに入れておくことをおすすめします。
使っているライン・リーダーの組み合わせを記録しましょう
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