タコ(マダコ)の釣り方完全ガイド
Basic Info
タコ(マダコ)
| 学名 | Octopus sinensis |
| 別名 | マダコ、タコ、地ダコ |
| 体長 | 最大60cm以上・3kg超(一般的には300g〜1.5kg) |
| 生息域 | 岩礁帯・堤防の基礎石・テトラ・砂泥底 |
| 旬 | 夏〜秋(6〜10月がベスト) |
タコ(マダコ)とは
マダコは日本の沿岸に広く分布し、古くから食材として親しまれてきた。近年は**「オクトパッシング」**と呼ばれるルアータコ釣りが大人気で、専用タックルも充実。堤防から手軽に楽しめるうえ、タコの引きは独特の「張り付き」で、根がかりかと思ったらタコだったというのはオクトパッシングあるあるだ。
釣り方はシンプルで、底をズル引きするだけでも釣れるため初心者にもおすすめ。食材としての価値も高く、釣ったタコの刺身やたこ焼きは格別だ。
TIP
マダコは非常に知能が高い生物で、瓶の蓋を開けたり迷路を学習したりする能力がある。釣りにおいても学習能力があると言われ、同じポイントで同じルアーを使い続けるとスレることがある。
生態・習性
食性
マダコは肉食性で、甲殻類や貝類を主に捕食する。
- カニ類(最も好むエサ)
- エビ類
- 二枚貝(アサリ・ハマグリなど、腕で殻を開ける)
- 巻貝(サザエなども捕食)
- 小魚
- 他のタコ(共食いすることもある)
行動パターン
- 岩の隙間やテトラの穴を巣(タコツボ)にし、周辺でエサを探す
- 夜行性が強いが、日中でも曇天や潮が動く時に活発になる
- 夏に産卵のため浅場に接岸。メスは産卵後、卵を守り続けて死ぬ(1年〜1.5年の寿命)
- **水温15〜28℃**で活動。高水温期に最も活発
- 巣の入り口に食べかす(カニの殻や貝殻)を積み上げる習性がある。これを「タコのミドン」と呼ぶ
- 擬態能力が高く、岩や海藻に体色を合わせて隠れる
釣り方
ベストシーズン
| 季節 | 状況 | 難易度 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 水温上昇とともに活性UP | 初心者〜中級 |
| 夏(6〜8月) | 最盛期・浅場に接岸 | 初心者向け |
| 秋(9〜10月) | 型が良くなる | 初心者向け |
| 冬(11〜2月) | 深場に移動・数は減少 | 中級 |
おすすめ時間帯
- 朝マズメ〜午前中が比較的よく釣れる
- 夜間(常夜灯の周辺)も有効
- 日中でも潮が動いていれば十分チャンスあり
釣り方① タコエギ(オクトパッシング)
タコ専用のエギ(タコエギ)を底に沈めてズル引きやリフト&フォールで狙う。最もポピュラーな釣り方。
タックル:
- ロッド:タコ専用ロッド 7〜8ft(硬め)またはエギングロッド MH以上
- リール:ベイトリール(パワーギア)またはスピニング 3000〜4000番
- ライン:PE 2〜4号 + フロロリーダー 8〜10号
- タコエギ:3〜4号(複数本をつなぐ「多連掛け」も有効)
TIP
タコエギの基本操作は「ズル引き」。底をゆっくり引きずりながら時々ステイ。タコが乗ると「根がかりのような重さ」を感じる。グイッと竿を立てて合わせ、一気に巻き上げよう。ゆっくり巻くと途中で外れることがある。
釣り方② タコテンヤ(伝統スタイル)
タコテンヤにカニやイワシを縛りつけて底を探る、昔ながらの釣り方。エサの匂いでタコを誘う。
タックル:
- 竿:船竿・タコ竿 1.5〜2.1m(硬調)
- リール:ベイトリール
- テンヤ:タコテンヤ 30〜50号
- エサ:ワタリガニ・イワシ・豚の脂身
釣り方③ タコジグ
船からの釣り方で、タコ専用のジグやスッテを底で動かしてタコを狙う。近年は船タコ釣りが大人気。
タックル:
- 竿:船タコ専用ロッド 1.5〜1.8m
- リール:ベイトリール(パワーギア)
- タコジグ:複数本のスッテを連結
WARNING
タコ釣りでは「漁業権」に要注意。タコは多くの地域で漁業権が設定されており、許可なく採捕すると違法になるケースがある。釣り場の漁業権を事前に確認し、禁止区域では絶対に釣らないこと。
おすすめポイント
- 堤防の基礎石の際:タコが住みやすい隙間が多い
- テトラ帯:タコの隠れ家が無数にある
- 牡蠣殻が付いた岩壁:カニが多く、タコのエサ場になっている
- 漁港のスロープ・船揚場:底に変化がありタコが付きやすい
食べ方
旬
夏〜秋が旬。特に夏のマダコは「麦わらダコ」と呼ばれ、身が引き締まって美味しい。
おすすめ料理
- 刺身(生ダコ):新鮮なタコは薄造りで。コリコリの食感と甘みが最高
- 茹でダコ:塩茹でにして切るだけ。酢味噌やわさび醤油で
- たこ焼き:自分で釣ったタコで作るたこ焼きは格別
- タコ飯:ぶつ切りのタコと一緒に炊き込むご飯。旨味が米に染みる
- カルパッチョ:薄切りにしてオリーブオイル・レモンで。洋風アレンジ
TIP
タコを柔らかく茹でるコツは「大根で叩く」こと。大根に含まれる酵素がタコのタンパク質を分解し、柔らかくなる。塩もみで表面のヌメリをしっかり落としてから調理しよう。
タコを釣ったら、ヒットポイント(壁際・底質)とルアーのカラーを記録しよう。タコのいるポイントには別のタコも入りやすい。
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