中級7更新: 2026-03-11

ブリ(イナダ / ワラサ / ブリ)の釣り方完全ガイド

ブリ青物ショアジギング出世魚回遊魚

Basic Info

ブリ

学名Seriola quinqueradiata
別名ワカシ(〜35cm)、イナダ(35〜60cm)、ワラサ(60〜80cm)、ブリ(80cm〜)※関東名
体長最大130cm・13kg程度
生息域沿岸〜沖合・回遊性
秋〜冬(9〜1月がベスト)

ブリとは

ブリは日本を代表する青物(回遊性の大型肉食魚)であり、最も有名な出世魚。成長に応じて名前が変わり、関東ではワカシ → イナダ → ワラサ → ブリと呼ばれる(関西ではツバス → ハマチ → メジロ → ブリ)。

岸からメタルジグを投げて狙う「ショアジギング」は近年のルアーフィッシングで最もホットなジャンルのひとつ。メタルジグをフルキャストし、水柱を上げてヒットした青物の強烈な引きに耐えるファイトは、言葉では表現しきれない興奮がある。

冬の「寒ブリ」は日本の食文化を代表する味覚であり、釣ってよし食べてよしの最高のターゲットだ。

TIP

「出世魚」の名は武士の元服や出世に伴い名前が変わる風習になぞらえたもの。縁起が良い魚として、正月やお祝いの席で重宝される。

生態・習性

食性

ブリは典型的なフィッシュイーター。高速で泳ぎながら群れで獲物を追い込む。

  • イワシ(最重要ベイト。イワシの群れにブリが付く)
  • アジ・サバ
  • キビナゴ
  • イカ
  • サンマ(秋の回遊時)

行動パターン

  • 大規模な回遊を行う。春〜夏にかけて北上し、秋〜冬に南下する
  • ベイト(イワシ等)の群れを追って移動するため、ベイトの有無が釣果を左右する
  • 朝夕のマズメ時に表層付近でフィーディングする「ナブラ(水面が沸き立つ現象)」が発生することがある
  • 群れで行動するため、一度釣れると連続ヒットのチャンス
  • 水温15〜22℃が適水温。秋の水温低下に伴い接岸し、ショアから狙えるようになる
  • 若魚(イナダ・ワラサ)は岸近くにも回遊するが、80cmを超えるブリクラスは沖合がメイン

WARNING

青物とのファイト中にドラグ(リールのブレーキ機能)を締めすぎるとラインブレイク(糸切れ)する。事前にドラグを適切に調整しておくこと。PE 1.5号なら2〜3kgのドラグ設定が目安。

釣り方

ベストシーズン

| 季節 | 状況 | 難易度 | |---|---|---| | 春(4〜5月) | 若魚(ワカシ・イナダ)が接岸 | 初心者〜中級 | | 夏(6〜8月) | イナダ中心・数釣りも | 初心者〜中級 | | 秋(9〜11月) | ベストシーズン・ワラサ〜ブリ | 中級 | | 冬(12〜1月) | 寒ブリ・大型チャンス(主に船) | 中級〜上級 |

おすすめ時間帯

  • 朝マズメが圧倒的に有利。日の出前から準備して臨みたい
  • 夕マズメも回遊があればチャンス
  • 日中はナブラが出ない限り厳しいことが多い

釣り方① ショアジギング(岸からのルアー釣り)

ショアジギングは、堤防や磯からメタルジグを遠投して青物を狙う釣り方。ブリ釣りの花形。

タックル:

  • ロッド:ショアジギングロッド 9.6〜10.6ft(MH〜H)
  • リール:スピニングリール 5000〜6000番
  • ライン:PE 1.5〜3号 + フロロリーダー 30〜50lb
  • ノット:FGノット(大型青物に耐えるノット強度が必須)

有効なルアー

| ルアータイプ | 重量 | 使い方 | 有効なシーン | |---|---|---|---| | メタルジグ | 40〜80g | ワンピッチジャーク・ただ巻き | 基本。オールラウンド | | ダイビングペンシル | 30〜60g | ジャーク&ダイブ | ナブラ発生時・トップ | | ポッパー | 30〜50g | ポッピング | ナブラ・凪の日 | | メタルバイブレーション | 30〜60g | ただ巻き | 中層〜ボトム |

TIP

ショアジギングのジャーク(メタルジグの操作)は体力勝負。正しいフォームを身につけることが大事。竿先だけで動かすのではなく、ロッドを脇に抱えて肘を支点にロッド全体を使うことで疲労を軽減できる。

釣り方② オフショアジギング(船からのルアー釣り)

船で沖合のポイントに出てジグで狙う。ブリクラスの大型を高確率で狙える。

タックル:

  • ロッド:ジギングロッド 6〜6.6ft(2〜4号)
  • リール:スピニング 6000〜8000番 またはベイトリール
  • ライン:PE 2〜4号 + フロロリーダー 40〜60lb
  • ジグ:100〜200g(水深と潮流による)

釣り方③ 泳がせ釣り

生きた活きエサ(アジ・イワシ)を使って狙う。船でも堤防でも可能。

  • エサ:活きアジ(サビキで現地調達するのがベスト)
  • 仕掛け:泳がせ仕掛け(ウキ釣り or ぶっ込み)
  • 竿:磯竿 4〜5号 または ショアジギングロッド
釣法フィールド狙えるサイズ初心者おすすめ度
ショアジギング堤防・磯イナダ〜ワラサ(〜80cm)★★★
オフショアジギングワラサ〜ブリ(60〜100cm)★★★★
泳がせ釣り(堤防)堤防イナダ〜ワラサ★★★★★
泳がせ釣り(船)ブリ(80cm〜)★★★★

WARNING

ブリクラスの青物は非常にパワフル。堤防でヒットした場合、走られてテトラや障害物にラインが擦れることがある。ファイト中は魚の走る方向をロッドでコントロールし、障害物から離す意識を持とう。

食べ方

冬(12〜2月)の「寒ブリ」が最高。日本海側の富山湾・能登半島の寒ブリは全国的に有名。脂の乗りが凄まじく、トロのような食感。

おすすめ料理

  • 刺身:脂がのったブリの刺身は文句なしの旨さ。ワサビ醤油で
  • ブリしゃぶ:薄切りにしてしゃぶしゃぶ。ポン酢で食べると脂の甘みが際立つ
  • 照り焼き:ブリ料理の定番中の定番。甘辛いタレが脂と絡む
  • ブリ大根:大根にブリの旨味が染み込む冬の味覚
  • 塩焼き:シンプルに塩だけで。脂がジュワッと出て絶品
  • カマ焼き:ブリのカマ(頭とエラの間)は脂がたっぷり。塩を振ってグリルで

TIP

ブリは血合い(赤黒い部分)が多い魚。血合いには鉄分やDHAが豊富だが、臭みが出やすい。刺身にする場合は血合いを丁寧に取り除こう。逆に、竜田揚げにすると血合いの臭みが消えて美味しく食べられる。

ブリを釣ったら、ヒットしたジグの色・重さ・レンジを記録しよう。回遊パターンとベイトの種類を蓄積すれば、次のナブラ撃ちに活かせる。

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