初心者7更新: 2026-03-11

潮汐の基本 - 大潮・小潮の違いと潮見表の読み方

潮汐大潮小潮潮見表初心者
0:003:006:009:0012:0015:0018:0021:0024:00潮位満潮干潮↑ 上げ潮↓ 下げ潮大潮小潮
大潮と小潮の潮位変化(1日)

そもそも潮汐とは

潮汐(ちょうせき)とは、月と太陽の引力によって海面の高さが周期的に変動する現象です。地球上の海水は月の引力に引っ張られ、月に近い側と反対側の海面が盛り上がります。この「盛り上がり」が地球の自転に伴って移動することで、1日に約2回の満潮と干潮が発生します。

潮汐のサイクルは約12時間25分。つまり、昨日の満潮時刻より今日の満潮時刻は約50分遅くなります。これは月が地球の周りを公転しているためで、毎日少しずつ潮の時間がずれていくのです。

潮回りの種類 - 5つの違い

潮の干満差は一定ではありません。約15日周期で大きくなったり小さくなったりを繰り返します。これを「潮回り」と呼びます。

潮回り干満差特徴釣りへの影響
大潮最大新月・満月前後の約4日間。潮の動きが最も大きい潮通しが良く、回遊魚の接岸チャンスが増える
中潮中程度大潮と小潮の間。月の約半分を占める安定して釣りやすい。最もバランスが良い
小潮小さい半月(上弦・下弦)前後。潮の動きが鈍い潮が動かず活性が下がりやすい
長潮最小小潮の後、1日だけ。干満差が最も少ない潮がほとんど動かない。厳しい日が多い
若潮回復中長潮の翌日。潮が「若返る」意味潮が動き始め、活性が戻り始める
新月大潮三日月中潮上弦小潮十三夜中潮満月大潮十八夜中潮下弦小潮二十六夜中潮
月齢と潮回りの関係

覚え方は「大→中→小→長→若→中→大...」の繰り返しです。大潮が約4日、中潮が計8日、小潮が約3日、長潮と若潮が各1日で、合計約15日のサイクルになります。

潮見表の読み方

潮見表(タイドグラフ)は、時間を横軸・潮位を縦軸にとったグラフです。読むべきポイントは3つあります。

1. 満潮・干潮の時刻

その日の満潮と干潮が何時に来るかを確認します。一般的に1日2回ずつありますが、潮回りによっては干満差が小さく、1回しか明確なピークがない日もあります。

2. 潮位の高さ

満潮時の潮位と干潮時の潮位の差(干満差)が大きいほど、潮がよく動いていることを意味します。東京湾の場合、大潮で約180cm、小潮で約80cm程度の干満差になります。

3. 潮が動くタイミング

釣りで最も重要なのは「潮が動いている時間帯」です。満潮や干潮のピークそのものより、**満潮に向かって潮位が上がっている時間帯(上げ潮)干潮に向かって下がっている時間帯(下げ潮)**のほうが魚の活性は高くなります。

TIP

潮見表を見るときは「何時が満潮か」より「何時から何時まで潮が動いているか」に注目しましょう。潮止まり(満潮・干潮のピーク前後30分〜1時間)は食いが渋くなる時間帯です。

満潮・干潮と釣果の関係

上げ潮 - 岸際のチャンスタイム

上げ潮(満潮に向かう潮)は、沖合の栄養豊富な海水が岸に押し寄せてきます。プランクトンやベイトフィッシュが岸に寄り、それを追って大型魚も接岸します。堤防やサーフからの釣りでは、上げ潮が最も有利な時間帯です。

特に「上げ七分」(満潮の7割程度まで潮位が上がった状態)が良いとされます。水深が十分に確保され、まだ潮の流れが続いているタイミングだからです。

下げ潮 - 流れに乗せる釣り

下げ潮(干潮に向かう潮)は、岸から沖へ海水が引いていきます。河口域では淡水と海水が混ざり合うエリアが変化し、シーバスやチヌの好ポイントが生まれます。また、干潮に近づくと普段は水没している岩礁やストラクチャーが露出し、次の上げ潮に備えたポイント調査ができます。

潮止まり - 我慢の時間

満潮・干潮のピーク前後は潮の流れが止まり、魚の活性も下がります。この時間帯はルアーチェンジや休憩に充てるのが賢い判断です。ただし、潮止まりでも地形変化のある場所(岬の先端・水道部など)では残流があり、チャンスが残っている場合もあります。

潮回り別の実践的な判断基準

大潮の日 - 積極的に釣行すべき

大潮は潮の動きが最大になるため、回遊魚(アジ・サバ・ブリなど)の接岸確率が高まります。青物狙いやショアジギングなら大潮を優先的に選びましょう。

ただし注意点もあります。大潮は潮流が速くなるため、軽い仕掛けでは流されてしまいます。オモリやジグのウェイトを上げる、ラインを太くするなどの対応が必要です。

中潮の日 - 最も安定した釣り日和

中潮は程よく潮が動き、極端な速さにもならない「ちょうどいい日」です。月の半分以上を占めるため、釣行日として最も多く当たる潮回りでもあります。エサ釣り・ルアー釣り問わず、安定した釣果が期待できます。

小潮・長潮の日 - 工夫が必要

潮があまり動かないため、沖の魚が岸に寄りにくくなります。ただし「小潮だから釣れない」と決めつけるのは早計です。潮が穏やかな分、繊細な釣りがしやすくなります。エギングやメバリングなど、軽量リグを使った釣りには小潮が向いている場合もあります。

WARNING

大潮の干潮時は普段より水位が大幅に下がります。磯やサーフで釣りをしている場合、帰り道が水没するリスクがあります。必ず潮見表で干満差を確認し、安全なルートを確保してから釣り場に入りましょう。

よくある誤解

「大潮じゃないと釣れない」は間違い

大潮が有利なのは確かですが、中潮でも十分に釣れます。むしろベテランの釣り師ほど小潮の日に静かなポイントで繊細な釣りを楽しむことがあります。潮回りは「有利・不利」であって「釣れる・釣れない」ではありません。

「満潮が一番釣れる」は半分だけ正しい

満潮のピーク自体は潮止まりで食いが落ちます。正確には「満潮に向かっている時間帯」がゴールデンタイム。潮見表を見て「満潮2時間前から満潮まで」を狙うのが効率的です。

潮見表は地域で大きく異なる

太平洋側と日本海側では干満差が全く異なります。太平洋側は干満差が大きく(東京湾で最大2m弱)、日本海側は小さい(日本海側で30cm程度の地域も)。自分の釣り場の潮見表を必ず確認しましょう。全国一律のデータを鵜呑みにしてはいけません。

まとめ

潮汐は釣果を大きく左右する自然条件です。潮見表を読む習慣をつけ、「潮が動いている時間帯」に釣り場にいることが釣果アップの第一歩。大潮にこだわりすぎず、中潮の日も積極的に釣行に出かけましょう。

潮回りと釣果の関係を記録して、自分だけのパターンを見つけよう

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